GMKtec K6 ( Ryzen 7 7840HS ) のmini PC購入~メモリとSSD換装、Fortniteやってみた

投稿者: | 2025年2月21日

mini PC 購入

Windows 10 の PC を淘汰しておこうといくつか mini PC を購入しました。
microATXタワーでHDD搭載マシンのバックアップ用のPCとして、USB接続で外付けHDDを用意して使うという、Ryzen 7 7840HS のマシンではもったいないかもしれない使い方です。

以前なら Shuttle のキューブを購入していたはずが、最近の Shuttle は周回遅れでリリースも怪しいです。
とても良いものだったのに、ニッチな需要に答えるよりも組み込みやサイネージ用のPCとして進んでいく道なのでしょうか。
次に目をつけたのは minisforum です。しかし、ここも「よい」と「安い」は納得するのですが、絶賛というほどでもなく。プリインストールOSを Windows 11 Pro から home に切り替えるというので買う気が失せました。

Intel CPU のゴタゴタを見るに、とりあえず AMD に切り替えようと考え出し、最近は AMD の CPU ( APU ) を搭載した PC を購入しています。
探していたら、 Ryzen 7 7840HS の評判と ( 実は、mouse のゲーミングノートで 7840HS + RTX 4060 というマシンも昨年購入しています ) 値段、ポート等の構成を見て「これはよいのでは?」と目を引いたのが、GMKTec K6 のマシン。

レビューしていこうと思います。

amazon で購入ですが、GMKTec-JP と、GMKTec-直営店があるようです。
安い方を選べばよいかと。自分が購入した際は 59,000円 でした。

GMKTec-JP の K6

GMKTtec直営店のK6

入手

中国製PCらしく、箱が立派です。
配送がひどいamazonだとこういうしっかりした箱に入ってくれているほうが安心にも思います。

本体が小さい割には、電源はけっこう大きくて重いです。

本体のサイズは miniPC のそれなのでコンパクトです。プラ筐体も当然でしょう。
前面に USB-A が 2つ、USB-C が 1つ。ちょうどいい構成です。電源ボタンは光っていることが少々分かりづらいのと、ストレージのアクセスランプがない点は、人によっては「よかった」か「残念」のどちらかかと思います。
背面の USB-A は 1つが2.0という点は残念です。2つとも3.xだったらよかったのに。
HDMIとDPのポートで2つの構成というのも良いと思います。(これは人によって持っているディスプレイによって変わるとは思いますが。)
NICが2つというのも、自分のような2系統のLANをつなぎたい人にはありがたいもの。

SSDとメモリを換装

16GB モデルは、 8GB 2枚の構成ではなく、16GB 1枚の構成です。これはレビューにもあり、製品の説明でも記載される様になった模様で承知して買いました。
TWSCという銘柄が入った DDR5 5600 のもので、このあとにもう1台 K6 を購入した際も同じものでした。
ストレージは Crucial の P3 Plus です。

SSDとメモリは上面からアクセスします。ボタン等はなく、爪を折らないように気をつけながらバリバリと剥がしていきます。
分解用のプラや金属のツールを隙間に突っ込んで開けていけば開きます。
上面のファン部分は四箇所、ネジで止められています。

ファンを外すときは慎重に。ケーブルが付いているので一気に引っ張ってはいけません。
(画像は、メモリをCrucialの16GB 2枚に、SSDをキオクシアの2TB 2枚に構成したものです。)

ここでメモリとSSDを取り外してしまったので、「これ、使えるよね」と思って、もう1台購入して、そちらに取り付けています。

SSDですが、増設したものにヒートシンクはつけられません。銅板の薄めのものも試しましたが、ファンに干渉します。上面を開けっ放しにして使用するなら可能で、それでもいいんじゃないかと思いましたが、蓋をして使っています。

OSクリアインストール

中華製PCを信用しない…ということは念頭にあります。
でも、GMKtec-直営店のほうで購入したmini PC ( G3 Plus ) で、セットアップ方法を間違えたのかライセンスが消えてしまった際に対応を依頼したら、その対応の速さには驚きました。
夜中にメッセージを入れておいたら、翌日の日曜日、それも中国では春節という期間にも関わらず、返信がきました。
日本のメーカーのように要らんだろうという個人情報を書かせるなどなく、状況を説明して画像を送れというものに返信したら、ほどなくライセンスが送られてきました。
書かれている日本語もなんの違和感もないし、対応としては「丁寧」なレベルです。非常に良い対応です。

とはいえ…そのまま使うのは何なので、再インストールします。

  • まずは初回起動、動作確認をします
  • 起動時は106/109キーボードになっていないのでパスワードには注意が必要です
  • 起動後、Shift + F10 で、 oobe/BypassNRO.cmd を実行してネットワーク接続なしの状態でセットアップします
  • ひととおりの動作確認が終わったら、ここで一度、ネットワークに繋ぎます
  • slmgr /dlv で確認すると、当初はプロダクトキーチャネルが「ODM:DM」ですが、ネットワークに接続してライセンス確認をすると「Retail」に変化します

個人的には気にするタイプなので、メモリのチェックということで memtest86+ を実施しましたが、さすがDDR5だけあって、早い早い…

ここでメモリとSSDを換装、追加し、クリアインストールをします。
先ほど、一度繋いでおかないとクリアインストール後のライセンスが認証されません。

  • クリアインストールはMicrosoftからダウンロードしたWinwws 11 24H2 (1月のもの) をDVD-R(DL)に焼いています
  • DVDドライブから起動してインストールは普通に。インストール後の初期セットアップで、24H2 はキーボードで106/109が選べます
  • ライセンスは「なし」で進めても換装前にネットワーク接続しておけば、クリアインストールのセットアップ後に Retail になります
  • セットアップ後はWinddows Updateを実行するなどして、ドライバー類もダウンロードします
  • ドライバーの全ては自動で落ちてこないため、しかたない…のでGMKTecのサイトからドライバー類のzipファイルをダウンロードしてきて展開、デバイスマネージャーから「ドライバーの更新」で展開したフォルダを検索する指定をしてセットアップしました
  • ハードウェアやドライバーそのものが毒入りだったらどうにもなりませんが…これくらいで問題ないでしょう。初期のプリインストールのセットアップ時、ネットワークに繋いでいなくても更新ということで妙に長い再起動がありました。疑いすぎるのもどうかと思うものの、そういった動きに少しの心配もしてクリアインストールを決めました

性能

Ryzen 7 で「問題あるわけない」速度は出ています。たいしたことはやっていないし。
データコピーではSSDやHDDの性能(読書速度)が限界値になります。PCの起動はすごく早いといっても、これも驚く話ではないし。
ファン音はけっこう大きく聞こえます。

Ryzen 7 7840HS でフォートナイトをやってみる

ゲームができるかというので、比較的軽めと思うフォートナイトをやってみました。
結論から言うと「できなくはないけれど辛い」です。
もしかすると、スイッチ勢はこんな速度なのかもしれないと思うけれど、自分はcore i5やRyzen 5に、GeForce RTX 4060 を積んだようなマシンでやっているため、「ラグる」と感じます。

先日、入院した際にテザリングでフォートナイトをやりましたが、通信品質が良いとは言えない程度で問題なく戦えています。
フォートナイトの通信はかなり最適化されているのではないかと想像していて、ネットワーク品質は良いと思う自宅環境ではネットワークに起因した問題は考えづらいです。

設定値を最低にしないと、画面がカクカク飛んだり、走ったり振り返ったりでちゃんと追従してくれない程度には動きが悪くなり、戦える状態ではありません。
設定値を最低にして、1980×1080の設定で実行すると、「できなくはないけれどボット相手ならともかく、人間相手になると苦戦する」程度で対戦相手のレベルが上ったら無理でしょう。

ゲームにはやはりAPUではなくて、dGPUが必要と思います。
もちろん、フォートナイトよりも性能を要求しないようなものであればこれでもできるでしょう。

もし、購入を考えているなら、amazonが安いと思います
セール等で値段が変動しますが、自分が購入した(見た)中での最低価格は、59,000円でした。(2025年1月と2月)

GMKTec-JP の K6

GMKTtec直営店のK6