第159回 天皇賞(春)

投稿者: | 2019年4月28日

天皇賞春

天皇賞春と言えばステイヤーのレース。
今年もフルゲートにはならず、GI勝ち馬は1頭だけ。58kgと3,200mが初めて(そりゃレースが少ないから…)の4歳馬が上位人気。

ローテーションやステップレースがアテにならない昨今のJRAのGIですが、今回も例年の有力前哨戦の阪神大賞典の出走馬は全部切っていいと判断します。勝ち馬以外はレベルが低かったと見ます。その勝ち馬で期待できたであろうシャケトラは調教中の事故で安楽死とは残念です。

今年は強烈なステイヤーも、連覇を狙うような馬もいなくて、結局は前年の菊花賞馬が勝つというパターンにハマるのかもしれません。

人気馬の判断


フェールマンのキャリアが少ないこと自体より、体質が弱いのではないかと少々心配。シャケトラに負けた前走は勝ったに等しい走りの熱発明けで、ラジオNIKKEIは昔の話と割り切れば、これが人気なのも理解はできます。調教は悪くないどころか、いいのだけれど、素晴らしい大絶賛という感じではないので、この人気を考えると面白くないという意味で、今回は切ろうと思います。

エタリオウは1勝馬ですね。勝てないレースが続きます。何か少しだけ足りないのか。この馬の調教は小気味よい走りで好感です。人気を考えたら割に合わない印象ではあります。買うなら2着づけか。

ユーキャンスマイルの実力は難しいです。今の長距離レースはレベルが低く、ダイヤモンドSにしても出走馬は良く言えばオープンだけれど、これじゃ条件線でしょうというメンバー。(毎度のことです。)ステイヤーの資質を評価するにしてもOP特別の万葉Sでヴォージュに逃げ切られています。菊花賞は勝てなくても着は拾うような騎乗に感じます。つまり、掲示板の下のほうでもいいから乗ることを目指して、期待以上の効果、と。でも、調教がよく見えた馬の1頭なのでここなら紛れることもあるんじゃないかと。

クリンチャーは4歳以外の馬で一番人気が上の4番人気5歳馬。ドロドロ菊花賞でも、勝ち馬のキセキはその後に優秀な成績を残し、この馬も京都記念を勝つのだからダメージを回復させる技術はさすがです。キセキは驚異のJCを逃げて、例年ならびっくりのレコードで勝っていた勝てていたレベルなのに、驚愕の化物アーモンドアイに負けただけ。これはあの菊花賞の評価を上げました。去年の阪神大賞典と天皇賞春を3着したのも、去年の上位馬が全部居ないのだから、今年こそは…というのもわかります。海外遠征とその直後の有馬記念は度外視してあげましょう。しかし、日経賞がいけません。このレベルで負けていたのでは、4歳勢には勝てないか、遠征で燃え尽きたと判断します。坂路はまっすぐ走らせる調教でもあるとは聞くけれど、力強いとはいえ、ヨレまくりの走りも減点です。

メイショウテッコンの前走でエタリオウを負かしたのは評価したいですが、エタリオウが早く並び掛けすぎたし、武が上手に乗った感じがあります。ラジオNIKKEIでフェールマンを負かしているとは言え、神戸新聞杯と菊花賞ではフェールマンとエタリオウに負け、菊花賞は14着。調教映像見るともしかして少々臆病なのか飛んでくるチップを嫌がっているのか、前半と後半で動きが違う感じです。調教で乗っていてもGIでテン乗り(初騎乗)もマイナス材料。ましてや騎手の影響が大きい長距離。評価を下げます。

グローリーヴェイズも4歳の成長株でしょう。気になるのは菊花賞5着。上位馬は、次に有馬記念を勝つ4着のブラストワンピースを除き、この天皇賞春に出ています。そこで5着です。上がり3F33.9と1番タイの速度なのだから、道中の位置取りが悪かったのでしょう。ブラストワンピースの34.1を除き、フェールマン、エタリオウ、ユーキャンスマイルが全部33.9だったら、そりゃ、平行移動だから勝てるわけがありません。この馬もテン乗りであろ、過去デムーロが1回おきに乗り、デムーロだと連対というのも乗り替わりがプラスにはならなであろう内容です。ディープインパクト産駒に菊花賞や天皇賞は距離が長い感じもあり、母系のメジロの名前はスタミナ補強になるかと思いきや、母はスプリントばかり使っていた馬です。曾祖母メジロラモーヌといえば初の三冠牝馬で妖精ラモーヌと言われ、牝馬三冠の他にトライアルも全部勝った馬。でも、牡馬のいる重賞では勝てず、産駒の成績もガッカリです。モガミ産駒の牝馬は皮膚が厚く体が硬いとか読んだ記憶があります。長距離のメジロをこの馬に期待するのは難しいのかも。しかし、この馬の馬体重が増えていっていること、調教後馬体重に至っては+14kgであり、でも、馬なりとは言え3頭合わせ、先週は一杯に追うという過程を考えると成長を見込めます。調教内容も好感です。成長を見込んでの買い材料はあるでしょう。

切る馬


ロードヴァンドール、カフジプリンス、チェスナットコートは実績を見ても、調教を見ても買い材料はありません。リッジマンはステイヤーズS勝ちですが、これはダイヤモンドSのところで書いたようにレベル疑問。有馬記念に果敢に挑んでも12着、今年は買い材料にならないと思う阪神大賞典でも6着だから切り材料です。ボージュは勝ったOPの2つの、相手の中にはそれなりの馬がいたというのはありますが、全体で見ればうまく乗ったOP特別までの馬。ケントオーも人気の通りと見ます。

買い目


これから入ろうという馬がいません。
ここでは、あえてフェールマンを切ります。テン乗りが嫌だよなと思うけれど、妙味ということで、グローリーヴェイズとユーキャンスマイルを。2着付で、エタリオウと人気の割に調教で惹かれたパフォーマプロミスを。

7-9の馬連。
7から2と8、9から2と8の馬単。

今のところはそんなふうに考えています。

デキる男の予想も楽しみに待っています ↓
ROAD TO SENDAGAYA

(追記)
エタリオウは25日にも追加で坂を登って馬体を合わせてきた感があります。
パドックは、毛艶が少し足りない気がして、細めに見えます。落ち着きはいいのですが、パドック評価は△

メイショウテッコンは25日に追っても馬体がこれくらいとは状態は良さそう。
パドックで馬体とか雰囲気の良さが出ています。パドック評価は◎

グローリーヴェイズは輸送で10kg程度落ちて前走と同等はちょうどいいでしょう。
パドックでは少し硬そうではあるものの許容範囲で△評価

パフォーマプロミスは地元レースなのに調教後で10kg落ちているのは心配。パドック確認です。
これは力強くいい感じのパドックでした。評価は◎です。

ユーキャンスマイルのプラスは成長と解釈したいものの、この馬も地元レースなのに調教後で10kg落ちているのは心配。パドック確認です。
パドックの評価は○です。皮膚の感じはいいし、、それなりに力強く、入れ込むでもなく、コンディションは良さそう。

フィエールマンは輸送があって同体重、調教後から2kg減だけ。これは大きなプラス材料でしょうね。
パドックでは舌を出したりしつつ、柔らかいものの、少し気が抜けてる感じもあって評価は○

パドックでこれいいなというのはクリンチャーです。コレは◎評価。
大きく歩いて、馬体もしっかりできていて、力強いながらも柔らかさも感じます。
パドックの評価はしますが、初志貫徹で買いません。

以下で買いました。

馬連
7-9 3000円

馬単で、
7から2 1000円
7から5  500円
7から8  500円
9から2 1000円
9から5 1000円
9から8  500円

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  1. ピンバック: 春のG1ラッシュ:天皇賞(春)予想2019 - ROAD TO SENDAGAYA

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