『氷菓』聖地の二重橋(弥生橋のところにある太鼓橋)は損壊撤去

投稿者: | 2019年3月3日

『氷菓』の小説を買いました

と、書いておいて、まず、皆さん、アニメ『氷菓』でオープニングにも登場する二重の橋に興味がありませんか? あれは洪水で損壊したそうで、撤去されてもうありません。
これを見たくて高山に行くというか、高山に行ったら見てこようと思いませんか?
2年前に高山に行く機会があり、事前に調べてみたら損壊で撤去とあってガッカリ。それでも見てきました。

名前は『弥生橋』だそうです。弥生橋は大きいほうの橋。小さいほうをなんというかは知りません。
大きいほうの橋が架かっている川は『宮川』です。って、これは知っている人が多いでしょうね。

どのアニメが一番いいか、好きなアニメは何かと聞かれたら、答えには困ります。でも、きっと『氷菓』と答えるでしょう。このアニメは、京都アニメーション特有のきれいな絵柄、そしてキャストもよくて、音楽もかなり凝っています。もちろん、ストーリーもしっかりしています。完成度の高さは自分が見てきたアニメの中で一番ではないかと思います。

高山市に行ってみました。大阪に遊びに(飲みに)行き、名古屋経由で下呂温泉に泊まり、高山でラーメン食べて醬油と味噌を買ってから帰るというルートを選びました。

行くなら、ぜひ見たい二重の橋。聖地巡礼(プチ)です。

…やっぱり、…なかった…

先に、対岸で降りてみたんですが、

ないのです…

損壊したとネットで見たから覚悟はしていましたが、なくなっていたのは残念です。これを見たかったのに~

プチな聖地巡礼なのであちこちは見ませんでしたが、『宮川』の周辺は見ました。

オープニングあたり

この石の並びに見覚えありませんか? 橋からだとこんな感じに撮れます。

ホータローが歩いていたところ。

えると話している場面など、けっこう登場した宮川。

アニメは全話見ました。さすがの京アニです。
せっかくなので、アフェリエイトなリンクを貼っておきます。

「心底、困ってるんですよ、俺たち…」

『古典部』の小説も買ってみました。

少し前に、『二人の距離の概算』と『いまさら翼と言われても』を買っていたのですが、残りも買いました。

アニメと小説のどちらを勧めるかといわれると、かなり苦渋の結論ですが、アニメの『氷菓』です。
アニメのほうがビジュアル的にわかりやすいという点です。けっこう京都アニメーションも力を入れている感じがあり、これはお勧めの作品といえます。

小説を買う前にアニメを全話見ています。最初の感想はこれって朋也と春原じゃね? ってのじゃなくて、すごく話が面白いなというものです。推理ですが、「私も人の亡くなるお話は嫌いなんです」なのです。

ところで、なぜ、日野駅?
それも、立川と豊田に挟まれて…

そういうのも面白いけれど、やはり日常的な謎ときという原作者の話は安心して読んでいられます。

まず、スタートは1冊目。古典部シリーズの『氷菓』です。
アニメのタイトルはここからきています。

あぁ、なるほどね~という展開です。
アニメでも最初の話がこれ。

アニメから入った自分からすると(『氷菓』に限らず、全編を通して)小説版のほうは主要メンバー4人の関係がそっけなく感じます。仲は良さそうだし、普通の高校生ならこんなもんでしょう(他のアニメの暑苦しい友情のほうがおかしい)と思うものの、アニメを先に見てしまうと「それほど仲は良くないのね?」と感じるし、もし、小説が先立ったとしたら「アニメって、アニメの都合でベタベタさせすぎ」と感じたかも知れません。
アニメだと里志は最初から奉太郎を信奉しているイメージがあります。摩耶花は小説のほうが刺々しいと言うか子供っぽく感じます。実は、伊原摩耶花の中の人は声優ではNo.1と思う茅野愛衣さんですが、そう感じたのはこのアニメの影響も大きいです。それも手伝ってキャラ的には大好きです。えるはかわいくて頭も良くて奉太郎を大切にしていて、少し天然なところもあり、家は金持ち(笑) 揃いすぎでしょう。琴吹紬を思い出します。

とにかく、導入として、ここは必須です。
でも、どちらかというとアニメ見てほしいかな。

『氷菓』

こんな感じにまとめて買えるみたいです。
ここでこれを載せたのは、長すぎてもなんだからコメントを書くのを『氷菓』と『クドリャフカの順番』と『いまさら翼と言われても』にするため。

これくらい出ています。
いや、最近の商魂たくましい商売メディアミックスでいえば、コミックスも出ていたりします。

(全部)

途中に『愚者のエンドロール』があります。
これも順番に読んでおかないと(アニメなら見ておかないと)キャラがわかりにくいです。
このシリーズで最高峰と思うのが『クドリャフカの順番』です。
アニメなど途中のワイルドファイヤーも最高に面白いですが、とにかく、『クドリャフカの順番』は話の展開がいいです。

これについては、やはりアニメを先に見ることを推奨です。
できれば、この手前までの小説を読むと同時にアニメを見ておいて、ここに突入がお勧め。

登場人物のキャラと名前くらいはメモして、あと、これって、そうなのか~と思うような展開なので自分で推理しながら見ると楽しさ倍増でしょう。

『クドリャフカの順番』

ところで最近のアニメで原作ありのものは、アニメを見る人は原作のラノベを読んでいることを前提としているという風潮を感じませんか?
このアニメの場合は、先に小説を読んでいると謎解きができないので微妙です。でも、多くのアニメは「原作を読んでいる人に、場面ごとの重要なところをビジュアルで見せますよ」と思うようなものが多くて悩みどころです。ラノベを先に呼んで頭で途中のストーリーを補完しながらアニメを見たほうがいいという印象。この『氷菓』については、そういうものでもなくアニメから入っても十分に楽しめます。だから、小説ではなくてアニメだけでもいいと思います。アニメを読んだ後、小説を最初から読んで、映像化されていないところを楽しむとか、も。

このあと『ふたりの距離の概算』があります。
これはアニメにはなっていない長編。(1冊分)
最後に出てくる里志がなかなかイカしてます。

そして、最新刊はこれ。

『いまさら翼と言われても』

この中にアニメになった話もあります。それ以外の短編も収録。
ここで一番好きなのは『鏡には写らない』です。

未だに、駅で上野東京ラインの電車がくると「あ~」とか思い出してしまうくらい。

なるほどねぇ。そしてここは彼らの関係性がアニメに近い仲良さそうな信頼のある雰囲気にも見えてきます。

このアニメでどのキャラが好きかと言われるとキャラ的には摩耶花です。自分を投影するなら、「データーベースは答えを出せない」の里志がいいなと思うこともあります。さすがの主人公、奉太郎は頭の良さにしびれるけれど、あれはなかなかなれるキャラではありません。

二期とか、もしくは映画でもいいかな。この先も映像で見てみたいです。

(2019/7/20 追記)
京都アニメーションのスタジオが襲撃されて、多くの素晴らしいクリエーターの方々が亡くなられたことお悔やみ申し上げます。けがをされた方、危険な目に遭われた方々にも早い回復を願うばかりです。
この素敵な作品を作ってくれた会社が、また今までの活気を取り戻せる日が来ることを信じ、願っています。