ヴィクトリアマイルを予想してみました

投稿者: | 2019年5月11日

競馬の楽しみっていろいろあるもんです

就職してから15年くらいは毎週土日、がっつり競馬を楽しんでいました。
そこから先はGIくらいしか買わなくなりました。でも、仲間数名でペーパーオーナーゲームはその頃から継続しています。そのすこし前に、叔母達に「馬券買ってみる?」と勧めたら「買う」と言い出し、そこからずっとGIだけは買うという叔母達に解説を続けることになってしまいました。叔母たちはとっくにリタイアして悠々自適な生活。羨ましい…。GIだけ1000円の競馬が老後の楽しみになっているようです。こちらも、そういう付き合いがあったからアパート建てる話になったときの立ち退きにも、親では交渉にもならなかったに、自分が話したらスムーズに応じてくれたのもあるでしょう。

そんなわけで、叔母達に説明するネタとして事前にチェックしておくので、それをブログネタにします。

もうひとつ、 Road to Sendagaya の予想も楽しみにしつつ。

とりあえず、前日の時点での買い目。

◎ラッキーライラック

ここから
アルファコースト、クロコスミア、ミッキーチャーム、デンコウアンジュ、プリモシーン。

ラッキーライラックは消去法で一番最後まで残る馬、という印象です。
積極的に、この馬は強いと思うから信じてここから買う、ではなくて。
3倍を切るオッズにならないのは世間の人もそう思っているからでしょう。
競馬では、どうやら、3倍を切るかどうかで信頼度や来る率が大きく変わるという話も聞きます。
パドック見て、もしかしたら、ミッキーチャーム(前回の関東への輸送では大負け)とソウルスターリング(ダメージが癒えているなら)を入れ替えるかも。

(パドック見て)
◎ラッキーライラック いいと思います
〇ミッキーチャーム  大丈夫そう

プリモシーンあたりは。

クロコスミア、ノームコア、アマルフィコースト、デンコウアンジュは買うかな…くらいで。

ソウルスターリングは見た目はいいけれど、買いたいほどでないです。
レッドオルカ、あえろりっとは切る気になりました。

ヴィクトリアマイルをどう考えるか

府中1600メートル、牝馬限定の春のGIレースです。

最近は社台グループの実質的な外厩や調教師の技術向上でローテーションは検討要素としては薄くします。以前はローテーションを重視しましたが、今はほぼ無視します。

コース形態やレース傾向は大きく変わるものではないので、検討が必要。
府中は直線が長く左回りでゴール前に緩やかだけれど長い坂があり、坂を登ったあとに200m程度の平坦な部分があってゴール。府中の適性は考慮したほうがよく、レースの距離(ここなら1600m)より長い距離でも勝っているような馬を重視。むしろ、レースより短い距離を中心に使われてきた馬はマイナスです。府中、中山、京都、阪神の中では唯一の左回り。その次くらいのランクになる中京も左回り、あとはGIのない規模が小さめの新潟、福島、小倉、札幌、函館となり、この中では新潟のみが左回り。左回り適性を見る事自体が難しいものの、特に左がいいとか悪いという馬がいれば検討します。逃げ馬はかなり強いなら圧勝で、そうでないなら先行や中段から差してくる馬のほうがいいでしょう。最後方から大外を回って追い込んでくるような馬も(中山など直線が短い競馬場よりは)決まりやすいです。長い直線と広い馬場と、その坂で、馬の実力が発揮されやすい競馬場と考えます。

牝馬限定は荒れる要素があると言われたのは、牝馬は気性が不安定とか、春はフケ(発情)があるからではないかと思います。春だから、まだ3歳馬は出走してきません。
競馬は2歳の夏、人間で言えば12歳程度に相当するであろう馬を集めてレースが始まり、翌年春のダービーを迎えるこの頃は16歳くらいのイメージです。ヴィクトリアマイルは4歳以上なので人で考えると20歳くらいからの馬です。なお、7歳牝馬だとすると30歳くらいに換算します。
能力のピークは馬により多少違うものの、4歳~5歳の2年程度にくる馬が多いでしょう。実際にレース傾向からも6歳以上はやや減点、7歳となると厳しくなってきます。よほどピークが遅いか、能力が高くて維持できているか、レースで他の有力馬に不利なことがあるか…など例外を探すことができれば、です。競馬界を席巻する社台グループは5歳の暮で牝馬を引退させます。繁殖入りです。のんびりさせてあげようなんてのではなく、いい血統の馬、いい成績の馬だから早く子孫を作らせようということ。成績の悪い馬なら見切り、成績のいい馬なら人が血統という命を使ったゲームと高い子馬を売るというビジネスのために交配させられ、子を産まされ、引き離される…というのを2年連続で子を産まされ1年は休んでまた2年連続で子を作るといサイクルに移行します。罪深いですね。競走馬は血統を人がデザインするわけですが、5年程度で次のサイクルに入れる馬という動物は、大金持ちの遊びにはいい時間なのでしょう。レースで怪我をするとか、成績が落ちてくる前に引退させて子馬を作るなら、GIひとつで1億程度の収入を得るより、期待の大きい子供を産ませて1億で売ったほうがリスクは少ないはず。
こういう事情であれば、能力の高い牝馬が6歳を前に引退してしまうとも言えます。

牝馬のフケも、最近はコントロールが効いているようで、レースの敗因などとして聞くこともなくなりました。春は不安定で荒れる要素があるとは思わなくてよさそう。

阪神牝馬ステークスから挑戦する馬が多いので参考にはなるでしょう。でも、阪神牝馬ステークス勝ち馬はヴィクトリアマイルでは3着にも入らないというデータがあります。阪神牝馬ステークス組なら、そのレースの成績はアテにしなくてよいでしょう。
もし、ヴィクトリアマイルで人気になる、ヴィクトリアマイルを勝てるであろうというレベルの馬なら、阪神牝馬ステークスは格好がつけばいいのです。そっちが目標ではないのだから、100%に仕上げるのはその次。

出走馬

アルファコースト

3歳時の落馬競走中止と出走取消は怪我ではなさそう。2着と3着が多く勝ちきれない馬。このレースの出走馬も多い阪神牝馬Sを2着しているので悪くはないところ。
左回りは中京があっても、府中を走ったことがない点と1200、1400を中心に使われてきた点はマイナス。でも、調教がとてもよく見えるので、押さえたい馬です。

レッドオルガ

5歳馬で、今年に入って、同条件府中1600芝の東京新聞杯で2着。そのタイムが1:32:0と優秀。この馬は左回り(府中、中京)での成績がよく、1600mを中心に使われてきている点も好感。
調教は使ってきていることで流し気味なのはわかるものの、JRAサイトで見る前後の馬の調教(アルファコースととクロコスミア)と比べてしまうと、迫力がなさすぎ。前後の馬がとてもよいのですが、そこを考慮して上位人気でもあるし、切ることにします。

クロコスミア

秋の牝馬限定GIのエリザベス女王杯を2年連続2着。タフなのかすでに28戦を消化した6歳馬。調教は豪快にチップを飛ばして坂路を駆け上がる点は大好きなタイプ。ヨレるのは坂路だからそれを矯正するために調教してる…のかもしれないものの、6歳にもなってるのだから真っすぐ走ってくれよという気持ちと半々。
6歳だからといって切り捨てられない魅力あり。押さえに。

ノームコア

キャリアの浅い4歳馬で能力の判断は難しいものの重賞未勝利。マイルは1戦で、あとは1800と2000を使われてきた馬だから面白そう。GIで乗り替わり自体はマイナスでも、それがレーン騎手ならプラスの部分もあるはず。調教はやや硬そうな感じで、もう少し上手に首を使ってくれればいいのですが、悪くはない、むしろいいほうな印象でもこの馬に期待したくなる強調材料はないと考えます。

メイショウオワラ

成績的に勝つか掲示板を外して負けるかの極端なタイプに見えて、やっとオープンクラスにきた馬。府中成績も悪く、調教もあえて強調したい材料にはなりませんでした。切ります。

ラッキーライラック

このメンバーなら実力は上。府中でも勝鞍があり、オークスも3着。血統的に調教もパワフル。前走も不利があったもの。これなら本命でいいでしょう。

ミッキーチャーム

前々走の大敗は関東への輸送が原因とのこと。確かに、長距離輸送の経験はその1度だけで、地元の秋華賞2着といっても、初の府中競馬場という点も不安要素。2度めなら輸送も克服できるかパドックを見てみないことには。それを気遣ったと思う調教で、坂路を駆け上がる姿はいい印象。絶好調とか、コレだというほどではないけれど好調。阪神牝馬ステークス勝ち馬が来ないという過去のデータの根拠はわからないものの、前走重賞勝ち馬が前日昼で11.0倍の6番人気というのは評価が低い気がします。当日の馬体重とパドックの雰囲気を重視しますが、まずは買う方向で。

デンコウアンジュ

メイショウサムソンの子というだけで重厚な想像をしてしまうけれど、持ち時計も悪くはなく、引っ張られればタイムは出せる馬なのかも。一昨年の2着、2歳時の同条件重賞勝ちと取り捨てが難しい馬です。調教も案外素軽く、でも、パワーも感じて飛びもいいから府中に向きそう。押さえます。

プリモシーン

マイルを使われる中ではそれなりに条件を色々こなし、時計が出やすい関屋記念とはいえ、しっかり1:31:6で駆け抜けているのだから立派。成績だけを見ると、GIには壁があるのかもしれません。関屋記念も51kgという有利な状況でした。調教映像を見ても最後にグーッと加速して抜けていくあたりは抜群。牝馬を上手に乗ってくれそうで、少々人気を落とした馬だと期待したくなる福永騎手の点もプラス。

ミエノサクシード

長いところをやっているのはわかるものの、調教の走りがゆるい感じ。最後に気合をつけたら一気にスイッチがはいっていい走りになり、調教の評価はむしろ上げてもいいのかと思うくらいで迷ってしまうけれど、26戦の6歳牝馬でオープン特別を勝ったレベルの馬でこのGIは荷が重いと見ます。

アエロリット

海外帰りで軽い調教なのか、調教自体は悪くはないけれど良くもない印象。同じ府中の3歳マイルGIであるNHKマイルカップの勝ち馬。その後も、府中1800mのGII毎日王冠で牡馬相手に勝ち、去年の安田記念も2着と言うなら、これは立派。実績からもこの条件はベストで、クロフネ産駒の芦毛というと妙に府中マイルが合いそうな心象もプラス。予想の上では評価しますが、海外帰りのあとは普通に強さを発揮する馬とダメージがでる馬がいることの後者のリスクと、騎手が嫌なので馬券の点では買いません。

ワントゥワン

28戦の6歳牝馬。重賞2着どまり。ポリトラックでの調教も走り自体は素軽くよく見えるし、時計も出ているものの、合わせた3歳に離されている。圏外。

サトノワルキューレ

府中2000mのフローラステークス勝ちの馬で、その後がパッとしない成績。調教は坂路のラチ沿いぴったりをいい感じに、力強く、リズミカルに駆け上がるので調子は良いと見ます。4歳という点にどこまで魅力というか、成長の可能性を見出すかです。ひどくはないもののスタートがキレイではないため、テンに置かれるタイプ。距離が短くなればそのちょっとのダメージの影響が大きくなるのでやはり不利。GIの舞台では周囲が優秀な馬だから、スタートをきれいに出ることが条件になりそう。つまり、買いません。

レッツゴードンキ

タフだけれど、もう7歳の牝馬。桜花賞勝ち馬。スプリントGIでも2着ありで、最近でも多くずれはしないレースが多く、今回も同様に毎度、調教もよく見えます。総合して考えて、年齢の点で消します。

カンタービレ

府中経験はオークスだけなので条件が違いすぎ。中山のGIII勝ちもあり、ローズSも勝ち、3勝のうちの2つが重賞。古馬混合の2戦では結果がでていないので、できれば調教等で強調材料がほしいところです。その調教が走り自体はいいものの、助手がステッキを入れたらヨレるというか嫌がる仕草。すこし力んだ感じの走りの上に、あの叩き方が良くないと感じるので、ここでは切ることにします。

ソウルスターリング

7ヶ月の休み明けぶっつけは藤沢厩舎でもあり、大丈夫かもしれません。いつも馬なり調教という調教がよく見えない藤沢厩舎で、この馬は芝で単走の追切り。なにか変えたいのかも。3歳時オークスを勝つまではとても強いと思わせる内容でした。ルメール最優先でレース選びをしたっぽく、歴戦の有力古馬が集まるスーパーGIIとか呼ばれだした毎日王冠に出走。初めての逃げに出て惨敗。この年は土日の馬場が悪すぎる週が続き、3歳牝馬で出走した天皇賞秋もそんな馬場。もはや田植えみたいなズブズブに見える馬場。あれでも来たキタサンブラックがその後にダメージを残さなかったのはすごいし、菊花賞のキセキが今も活躍する点は立派ですが、このソウルスターリングは大きくリズムを狂わせてしまったのかと思います。そのままジャパンカップにも使い惨敗。そこからあとはクィーンSですら勝てません。輝きは失われてしまったと考えます。もし、可能性があるとしたら、長期の休養でうまくリフレッシュしていることと、早熟でピークを過ぎていたわけではないという条件が整った場合。癖をつかんでもらうため武豊を美浦に呼んだということで、武もルメールや調教師からいろいろ聞いていて、それを確認できたみたいに言っているあたりで、馬がかなり難しくなっている可能性もあります。期待したいのに、買いづらい要素もならんでいる馬なので、切る予定ですが、パドック見てミッキーチャームが心配になってきたら入れ替えます。

サウンドキアラ

掲示板を外したことがない安定のディープインパクト産駒で4歳牝馬。何かのきっかけで勝ちきれないレースから変われればいいのでしょうけれど、前走準オープンを勝っただけの馬で、それが負けなし4連勝とかではないのだから、ここでは荷が重いです。ここで来るなら、手前でもっと勝ってるでしょう。調教も悪くはないけれど、強調するほどでもなく。

フロンテアクイーン

コレもメイショウサムソン産駒。やっとGIIIを勝った6歳牝馬。過去もGIではガクンと成績を落としています。切ります。

買い目

パドック見て変えてしまうかもしれませんが…

◎ラッキーライラック

ここから
アルファコースト、クロコスミア、ミッキーチャーム、デンコウアンジュ、プリモシーン。

ラッキーライラックは消去法で一番最後まで残る馬、という印象です。
積極的に、この馬は強いと思うから信じてここから買う、ではなくて。
3倍を切るオッズにならないのは世間の人もそう思っているからでしょう。
競馬では、どうやら、3倍を切るかどうかで信頼度や来る率が大きく変わるという話も聞きます。
パドック見て、もしかしたら、ミッキーチャーム(前回の関東への輸送では大負け)とソウルスターリング(ダメージが癒えているなら)を入れ替えるかも。

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