菊花賞の予想

投稿者: | 2019年10月19日

こりゃ廃れるわ…と思うGI


言葉悪く言うなら、低レベルすぎるGIです。重賞勝ち馬が、なんと、3頭。オープン馬が18頭中6頭。その重賞勝ちが3番人気、7番人気、14番人気(19日10:00) で、内容も疑問。
ニシノデイジーは2歳時で以降は勝鞍なし。レッドジェニアルは14頭立て11番人気の京都新聞杯が2勝目でそれ以降は8着と4着。メイショウテンゲンは重馬場10頭立て8番人気弥生賞勝ちでも以降の皐月賞、ダービー、セントライトがすべて2桁着順。

これでは900万条件、よく言っても1,500万条件戦です。そりゃ長距離レース減るわなぁと嘆きたくなります。

JRAも売上が下がっているとか。レースという商品のバラエティが減ってきて、社台グループの運動会みたいな数種類の勝負服が活躍して、人気馬にはいつもみる騎手が乗っていて…。文句を言ってもどうにもなりません。馬主ではないんだから…

レース展望


押し出される人気の馬も積極的に買いたい馬ではないです。
ヴェロックスは皐月賞、ダービー、神戸新聞はともに勝ちきれない馬で、その上位の馬が引退したり、回避別路線のために結果的に1番人気。オープン2勝もあるので人気は仕方ないところでも信じるほどではない馬。
でも、相対的に見たら断然だと思いました。成績は押し出されるようなトップかもしれませんが、調教は良かったですし、この相手なら、ここでは勝つのではないでしょうか。

ワールドプレミアが2番人気。血統的なものやせり価格等で人気はわかる反面、この馬は2勝馬で、それも条件勝ちレベルで、重賞ではあと一歩足りずにヴェロックスにも2度負けている馬。新馬戦でメイショウテンゲン、つばき賞でユニコーンライオンを負かしているとはいえ、それらの馬の実力も疑問。

3番人気ニシノデイジーは3歳になって勝鞍がないことや1,800mまでしか勝鞍がないことで成長力疑問。レースでのタイムも限界を感じるのと、それしかないからやっているであろう追い込みでのレースもこの時期になると通用しないと見ました。

ホウオウサーベルは2連勝の上がり馬で…というこのあたりが人気になるのも、狙える馬がいないから穴馬を探す感でしょう。ハーツクライの成長力や距離適性に期待もできます。GIがそんな勢いだけで突破できるのかは疑問。阿賀野川特別勝馬のポポカテペトルが人気薄で3着していたりするのは、重馬場が得意だったこともあるでしょう。条件戦の上がり馬だと来るには条件が整わないと。

ヒシゲッコウも上がり馬タイプ。洋芝2連勝でスタミナ・パワー型と考えてプラスにも見れるものの2連勝は54kg、騎手もスミヨンなら…とは言っても乗り替わり。調教が良くないと見て切ります。

もう、これはどれを買ったらいいやら分かりづらいレースです。
本命のヴェロックスは決まったので、あとはひねってみます。
危険だけれど対抗にはサトノルークスを。勧めやしない穴狙いでユニコーンライオンとカウディーリョを。押さえるつもりでレッドジェニアル。
◎ヴェロックス
○サトノルークス
△レッドジェニアル
△ユニコーンライオン
△カウディーリョ

追記


サトノルークス +8kgは、前回関東遠征なので重くはないと思うものの、調教が少し軽く見えて+8kgには一抹の不安。
ユニコーンライオンの+10kgは調教軽すぎたのか。カウディーリョは-14kgという長距離レースでこれは少々厳しいです。直前輸送が初だからパドック注目しますが、期待が小さくなります。
わざわざ変動大きい馬を選ぶのかと悩ましいです。
ザダルの-12kgは輸送を考慮して叩き2戦目で問題はない、むしろ狙い通りでしょうけれど、効果が狙い通りになるかはパドック見て判断でしょう。(買う予定なし。)
ワールドプレミアの+12kgは調教が軽かったのかもしれません。切り材料とします。
メイショウテンゲンは当初から買う気はないですが、弥生賞勝ち馬で気にはしたものの、ここで+10kgは悪くはないとしても、馬体の変動をあれこれ見ると切りたくなったのでよかったです。
予想は変えませんが、自信は、より一層なくなりました。

パドック見て変更


パドックでよく見えたのは、ホウオウサーベルとユニコーンライオン。
実力の程は…というのはあるけれど、パドックの見た目はいいです。
次がサトノルークス。ゆったりして毛艶もとてもいいです。ディバインフォースも力強い歩きよく見えました。
ヴェロックスももちろん、いいと言える部類。

反対に、切りたいと思った馬は

ザダルは少しカタカタ歩いている感じがあり、少し細いか。
ワールドプレミアは入れ込み気味で馬体が増えていて、長距離レースでは気合乗りすぎ。
カウディーリョは入れ込みがあって馬体重がこれだけ減ると、100円押さえましょう程度です。
シフルマンとレッドジェニアルについては入れ込みが少々気になり、なにより長距離レースなのでそのダメージは考えないと。そしてこの2頭が競り合ってしまいそうです。

ニシノデイジーは可もなく不可もなし。ヒシゲッコウもわるくはないものの、もう少し、すっと歩いてほしいです。

◎ヴェロックス
○サトノルークス
△ユニコーンライオン
△ホウオウサーベル

レッドジェニアルとカウディーリョは切るくらいのつもりで100円くらいどっかで買うかどうかくらいにします。

どうでもいいけど、各馬コメント

実は、自分が競馬を教えてしまった親族がいて、1000円しか買わないのに老後の楽しみ状態になっているようで、GIのときは毎週びっちり解説してあげなければいけないのです。それのもとネタ(原稿みたいなもの)としてこの予想を書いてます。

最近、仕事仲間のイケメンのブログで競馬が出てこなくなったので、無理に書かなくてもいいんですが。

サダル


4戦3勝、プリンシパルS勝ちまで3連勝、セントライト3着。
久々を叩いてということであれば悪くはないものの、神戸新聞杯よりメンバーが下と思われるセントライト記念に回って、サトノルークスに差されての3着です。青葉賞ではなくプリンシパルS。そう考えると過大な評価はしないほうがいいのかも。

調教:
少し頭が高いのかとは思いますが、いい感じに見える走りで好調なのでしょう。力は出してくれると思います。

ニシノデイジー


3勝馬。札幌2歳S、東スポ杯勝ち。3歳になって勝鞍なし、1800mまでしか勝鞍なし。
重賞2勝はこの馬だけというのがなんとも寂しいメンバー。それならと思っても3歳以降の成績では残念な状態。ルメール騎乗はプラスでもテン乗りでもあり、過剰人気と見て、今回は見送ります。

調教:
リズミカルに見えるいい調教ですが、この馬のいいコンディションだとしても、距離が向かないか成長力疑問という印象を受けました。

カリボール


3勝、条件馬。ハンデ戦勝ちで1800mまでしか勝鞍なし。ただし、3着以下も0回。
母の父サクラバクシンオーが長距離レースと馬場悪化では心配です。これというほどのプラス材料も見当たりません。

調教:
走りはパワフルに見えていい伸びです。でも、ズブそうにも感じます。

ユニコーンライオン


3勝、条件馬。
ユニコーンでもライオンでもない馬です。ロバノパンヤ以来の強気なネーミングです。
神戸新聞杯を実力と見ることもできる反面、春までの530kgを超える馬体から510kg台に減量している点をどう考えるかで、調教をしっかりやれるようになって絞れて来たのかもしれません。それでも神戸新聞杯で5着では、ここでは厳しいでしょうけれど。馬場悪化があればプラスです。
少々別な個人的事情で(仲間内のPOG関係で)押さえくらいにはしておきますが、人には勧められません。

調教:
いいタイムで駆け抜けています。調教の印象も良好、というところです。

ワールドプレミア


2勝の500万勝ち。1800mまでしか勝鞍なし。ただし、重賞含めすべて3着以内。
いい馬だとは思います。しかし、ヴェロックスには完敗。そして2賞馬。GIも初。それでこの馬が2番人気になってしまいます。「ヴェロックスの次」という意味で2番人気はわかるものの、このメンバーだと番狂わせがあってもいいでしょう。
武豊騎手も好きな騎手、自分が競馬を始めた頃には素晴らしい成績を収めていました。今でも一流ではあるものの、あの輝きと同じ眩しさはありません。それでも人気になりやすい理由なんて言うまでもないです。
切りますと書くのが忍びないです。

調教:
うまくまとまっている調教・馬体という風に見るか、パワーや迫力のオーラが出ていないと見るか。レースを含めて足さばきはきれいに見えません。万全だとしても長距離には向かないか、GIでは足りないか。

ディバインフォース


2勝の500万勝ち。未勝利勝ちまで5戦、前走2勝クラスで5着。ただし、勝鞍は2,400mと2,600m。
そうはいっても長距離なら勝てるということもないでしょう。人気通りの評価です。

調教:
大きく見せるいい感じの調教です。馬の調子はいいかもしれませんが、GIで買いたいと思うほどではないです。

ヒシゲッコウ


3勝の条件馬。前走は3勝クラス 2,600mの特別戦勝ち。プリンシパルSの3着で4戦3勝。すべてのレース、上がり1番時計。
プリンシパルSは久々で、幼稚園の運動会みたいな新馬戦を勝った次に、いきなりダービーを狙うオープン馬のレースに参加と考えれば、3着はばんがったと言えるでしょう。それを含めて、全レース上がり3Fは一番時計。初の輸送も今まで全レース別の競馬場だし、なんとでもなるでしょう。
調教の様子を合わせると、今回は買いません。この人気では割に合わない印象です。

調教:
遅れは気になります。間隔があいていてあれでは買いたくなくなる、というところ。

メロディレーン


前走3勝クラス 2,600勝ち。12戦で2桁着順も5回。
300kg台というより、300kg前半の馬なんて見たこともありません。それでいて2勝。馬群に入りづらいのか最後方から差してくるようなレースをします。ただし、意図的に減量騎手を使っているのでしょう。51kgと49kgでの勝利です。若手3kg減騎手で、平場だからの斤量です。GIでは厳しいでしょう。本当に、応援したい気持ちでいっぱいです。49kgとか、俺だったら全裸で乗っても斤量オーバーで騎乗停止です。いや、菊花賞ですら全裸でも… はるか昔の高校生の頃なら乗れたかもしれないけれど(笑)

調教:
可もなく不可もなし。応援はします。

ヴァンケンドミンゴ


条件戦3勝クラス。10戦。勝鞍に2,000。
あえてこの馬を強調する材料はありません。

調教:
ぽてっとした馬体で置いていかれるのを見て、これは買えません。

カウディーリョ


前走条件戦で3勝目、2,200mの勝鞍あり。5戦3勝でもOPクラスでは7着と11着。
間があいたほうがいいのではないかと思うような戦績です。この成績でGIと言われても、京都競馬場への輸送と言われても…。買いづらいですね。レースまでに雨が降ってくれるならともかく。勧めませんが、個人的事情で(仲間内のPOG関係で)押さえくらいにはしておきます。

調教:
軽快な走りは好印象でも、GIならあとワンパンチほしい感じ。

シフルマン


10戦3勝の条件クラス。2000mまでの勝鞍。掲示板外したのは前走の6着のみ。母の父マンハッタンカフェ。
距離は向きそうですが、さすがに厳しいでしょう。しかし、逃げは譲りそうなコメントが出ているものの、それでいいんでしょうか? 成績的には過去に負けている馬の多い組み合わせです。なにか奇抜な手なり奇襲をしなければ勝てないような。

調教:
シルフマンは体をうまく使えていない感じで首も高く見える…割にはタイムもいい。ここでは買うほどではないか。

レッドジェニアル


7戦2勝。勝鞍は11番人気だった京都新聞杯GII。
GII勝ったあとの成績をどう評価するかです。フロックによる勝利の2勝馬なのか、ダービー馬ロジャーバローズを破った馬と見るのか。京都巧者なのかもしれません。
取り捨てに悩む1頭です。押さえる気持ちで△でしょうか。

調教:
レッドジェニアルの調教は、個人的には随分と物足りなく感じました。馬のテンションをあげないように日曜に乗り、追い日は軽くさらっと…であればいいのですが。

ヴェロックス


8戦3勝、皐月賞2着、ダービー3着、神戸新聞杯2着。
東スポ杯の負けは不利が大きく参考外です。GIでは勝ちきれなかった馬じゃないか、皐月賞、ダービー、神戸新聞杯の上位馬は出てこないから押し出されるような一番人気でしょ…と思ってはいました。所詮、3勝で重賞勝ちすらない、とか。レースを見直したり、調教を見てみると、やはりこの馬の1番人気には納得しました。この馬が軸です。

調教:
調教はとても良く見えます。特にこの中では、とてもいいです。

サトノルークス


7戦3勝、すみれS勝ち、セントライト2着。超良血(約)3億馬。ただし、GIの2戦は2桁着順。
乗るのが難しい馬ではないかと思うところを乗り替わり。今まではと違ったタイプの福永騎手がうまく走らせてくれるのではないかという期待もあります。
凡走のニオイがするものの、消去法で対抗にしてしまいます。

調教:
サトノルークスは期待していた程ではなかったというのか、馬はよく仕上がっていると思うものの、併走馬が後ろから抜くような感じになったのは少々残念。行きすぎないために抑える調教をしていると考えればよいのか。筋肉の感じとか毛艶がいい感じに見えて、馬に品があるなと思うのは高額馬らしいです。

ホウオウサーベル


5戦3勝、直近、2,400mと2200mの条件戦2連勝。ハーツクライ産駒。
ハーツクライの成長力とか、距離適性を考えればそれなりの人気はうなずけるところです。2連勝の上がり馬はいいことで、阿賀野川特別の勝ち方もとても良かったです。夏を越しての本格化、春のクラシックはパスしてますから、未知の魅力はあります。
今年はメンバーが弱いからそれでも足りるか、条件戦2連勝程度でGIに来れるのか。人気になりすぎと判断して切ります。

調教:
いい感じではあるものの、これならと思うほどのものがなく、かなり格上のレースに挑戦する調教としては足りないんじゃないかと感じます。

ナイママ


コスモス賞勝ち、札幌2Sの2着以降不振。
マイネルの岡田総帥の目利きなのでしょう。競走馬の中では随分と安い馬で、しっかり稼いでいます。このあたりまで…というのはわかっていたのではないかと。馬にもっと柔らかさがあればと思います。筋肉ががっちりの点はいいけれど、成長力でも距離の面でも伸び悩みそう。

調教:
ナイママの調教映像だと写っている前半はなにやってんだという感じから、やっと本気出したというところで馬体もどっしりしていい感じ(長距離向きではないかも)を受けたりもしたけれど、結論としては買いたい材料にはなりません。

タガノディアマンテ


9戦1賞。きさらぎ賞2着。
この成績の馬には手を出せません。

調教:
このいい感じにパワフルで併走馬を離していく調教は魅力を感じます。馬体も胸前やトモの筋肉はいいです。成績もそうだし、この馬は距離が大丈夫かなと思う点で調教が好印象でも買う気にはなりませんでした。

メイショウテンゲン


9戦2勝、GII弥生賞勝ち。その後、重賞3戦ともに2桁着順。
この成績の馬には手を出せません。

調教:
調子は良いのだろうなと思う調教ですが、走っている姿というか足の感じが好きではなく、個人的には評価が低くなります。