腎盂腎炎になった話

投稿者: | 2018年12月30日

ブログネタとして使えそうな『人工股関節置換術』体験記というのも秘めていますが、まずは『腎盂腎炎の思い出』から書いておきます。

これは「病気になるのはしかたない。なったら、しっかり治してね」という意味でです。

インフルを疑った体調不良

忘れもしない誕生日の翌日。一昨年…かな。11/22日の出来事。
会社で会議をしていて11:45 AMに終了して席に戻ったら、こんな感じになりました。

  • 急に体がポカポカして熱が出てきている感覚
  • 主に手ですが、全身の関節が少し痛い
  • 尿意がある

咳とか鼻水はないですがいかにも熱が上がりそうな気配で、インフルじゃないかと思いました。そのあと、昼を食べて戻ってきたら、またトイレに行きたい…いくけどほとんど出ない…なんだろうと思いつつオフィスを移動。
持っていたマスクをつけて、自分がメインとなる会議に参加するために。

会議は15時からスタート。その前にトイレ…と思って、なんか尿意は強いのに出ない…。会議中も一度は中座してトイレに行ったけれど出ないです。体は熱っぽく、関節の痛みも増し、だるさ増加。なんとか16時45分頃に終わった会議のあと「体調悪いのですぐ帰ります」と帰宅。
駅まで歩くのもけっこうキツくなっていました。電車は運良く、二駅先で吸われたのでリュックを前に抱えてうずくまるようにひたすら地元駅を待ちました。座れなかったら床にうずくまっていたか、今まで一度もやったことないけど障害者手帳を見せて優先席を譲ってもらっていたでしょう。途中、早く帰るための乗り換えもせず。

家について、食べるもの食べてユンケル飲んで、すぐにベッドへ。

  • 発熱(38度くらいだったかな?)
  • 異様なだるさ
  • 頻繁に尿意
  • 関節の痛み

こんな感じで、まずは寝てしまいます。

悪化…。腎盂腎炎と診断

翌日11/23は祝日で休みですが、車検に車を出す予約をしていたので仕方なくマスク装備で車をディーラーへ。眠いとか感覚がおかしいというほどではなかったため、慎重に運転していきました。会話も普通にできます。
休日だし、医者は明日かな…とか思って、代車(ピンクのAQUA)に乗って帰宅。

結局、夜18時過ぎに「やばい、もう我慢できん」と思い、救急外来へ行きました。
通った小学校までの距離と大差ないので1.5km程度でしょうか。
とても歩く気にはなりません。
症状悪化でだるさとか体の動きが悪いので代車の運転も選択肢から外れます。
タクシー呼べばよかったと思うものの近いから、チャリで行くことにしました。

でも、自転車を漕ぐのが大変で、もう歩くくらいの速度しか出ないことに気づきます。

救急外来は案外空いていました。
当然、インフルを疑うので、その旨と熱を伝えます。咳は出ないけれどマスクも装備。
端っこのほうの長椅子に寝てしまうレベルで待ちます。

インフルの検査をするも陰性。
医者は「血尿出てる?」と聞くので、「出てる感じはありません」と答えました。
これは尿管結石(色々やってるなぁ、俺…)のときに、トマトジュースに見えるような茶色い尿が出たことがあり、それを血尿だと思っていたからです。

あ、もちろん、写真はないです(笑)
今回、写真がなくて読みづらいでしょうか。

医者は「しっかり血液が出てるね」と言い、「これは腎盂腎炎だと思われるので、とりあえず1日分の抗生物質を処方するので、明日、大きな病院に行って調べてもらって」と。

大病院へ

翌日、その足の手術をしたこともある大病院へ。
受付に話をするも、放置。
9時に行ったのに、13時まで放置。
どうやら予約が入っている患者最優先で全部の予約が終わるまで待たされました。
もし、そうなら、行ってくれれば一度家に帰ったのに!

どうせ尿検査と言われると思って水分をとってから行ったのに呼ばれず、がまんできずにトイレへ。それが11時頃。水分とっておかないとと病院内のコンビニで水を買って全部飲みました。
それでも呼ばれず、またトイレに行きたくなるのを我慢し続け…13時に看護師さんが来て話を聞いて「もう少し待っていてください」と言われて30分後に「尿はまだでしたか? 検査に出してきて下さい」って。
それ、先に言ってくれないかな。この病院、整形外科はいいと思うんだけれど、他の科が良くないです。結局、尿検査の結果が出てところで14時に診察。

医者は30代中盤と思える、イケメンで缶コーヒーが机に置かれてるちょっと態度が微妙でタメ口な人でした。

腎盂腎炎だとは言っていて、薬も出すから来週も来てと言われました。

  • 仕事は行ければいってもいい
  • お酒も炎症には関係ないから、飲めるなら飲んでもいい

事前にネットとか見たら入院のこともある、2週間は絶対安静とか書かれているので、(入院がないなら)安静にすべきなのかというニュアンスで「仕事には普通に行ってもいい状態ですか?」と聞いたんですが…。実は軽くて大したことないなら酒飲んでも大丈夫ってことかと(普通は止められると思ったので)聞いてみたら、その答え。

会社も「じゃぁ、木金は休暇で月曜からですかね」なんて言われて、月曜から復帰。
復帰した日に23時まで会議で、もう、出てきたら熱っぽさがぶり返してなんか明らかにヤバイ…。
火曜は半休…。水曜、木曜も働き、金曜に再度診察。

「もう1週、抗生物質飲めばいいから」と、処方して、あとは来なくてもいい、という話。

この週も薬を飲んで、多少だるいとかあるものの、関節の痛み、尿意、熱は収まったのでそのまま医者には行きませんでした。

治りきらなかった失敗

12月の忙しい中を乗り切ったものの、この頃からだるさがつきまとい、昼間も眠いことが多かったです。今見るとfacebookにもだるい、眠いって書いてあります。
年末年始の休みで、ドライブがてら墓参りにでも行くかなとでかけたものの、30日、31日は渋滞も激しくて、なんか疲れてる、眠いと思い、1時間も走らずに引き返しました。1月2日もでかけたものの、やはり引き返しています。
初仕事のあと7日を過ぎたあたりから、酒もあまり飲めないくらいの体調に…。
このころはトイレに行くと泡が消えにくいかな(糖尿の人は泡がきえないなんて話を聞いたことがあるので)という感覚もあり、やっぱり体調おかしいんじゃないかと思い出しました。

1月中旬(19日)に、もうこりゃ無理だと思って再度病院へ。

イケメンの医者は相変わらずの態度で、「まだ白血球がずいぶん出てるね」などと言い出し、「これでよく仕事イケたね」とか、それ、あんたが言った言葉覚えてるのかと問いただしたい言い方をされました。

周囲からは「それ、入院が普通で、自宅でも2週間は安静って言われる病気だよ」などとも言われたし、その方面の人に言わせると(血液検査の結果は渡してくれたので見せたら)これはけっこうヤバイと思うからそんな判断なら医者変えたほうがいいとかも。
こっちも仕事忙しかったりして、抗生物質もらって収まってるからいいかなと思っていた判断が間違いでした。

結局、追加の処方。あまりに体調悪いのでCT等でも調べてもらったけれど「異常ないですね」とか。それにしてはだるくて眠くて、おかしいだろって状態でした。

別に医者にチェンジしても

その後は、診察日を間違えて行ってしまったために、「別の先生でもいいですか?」と言われ、今度は年寄りの嘱託とかネームプレートにある先生にチェンジ。
こちらも「俺、暇だから、またこい」とか結構微妙なことを言う先生で…

この先生は「俺が見立てると、これは腎盂腎炎ではなくて前立腺炎を考える」とか言うものの、しっかり治さないのがいけなかったと。

  • 一度、悪くしたものは治りきらない、体の中に細菌があるのだから殺しきれない
  • 今後も体力が落ちてくると細菌が増える可能性がある
  • 体力そのものもダメージを負った期間があるんだから落ちている
  • 原因は知りようもないけれど手術のときに導尿管を入れたのなら、その可能性がある

鍼治療にも通っていて、その先生が鍼の世界での考えとしても似たようなことを言っていました。

  • 腎臓の気(腎の脈)は、先天の経と言われて持って生まれたものよりも強くはできないし、落としてしまえが現状維持までで回復はできない
  • 腎が落ちているなら、体力がない、眠くなるというのも当然

この当時、感じていたのは「最大HPが一気に減った感じ」でした。それを言うと「お前、MP高そうだからなんとかなるだろ」とか返されたりもしましたが、とにかく、だるい、眠いがひどくて…
それでも抗生物質飲みながら仕事はして、結局、血液と尿からはその形跡が消えて、だるさと眠さは収まりました。

でも、体力そのものが落ちたなということは感じます。
年齢的なものもあるはずだけれど、それを差し引いても、落ちていると思えます。
なんせ、お酒を飲むと眠くなることが増えました。以前は気持ちがリラックスするということがあっても睡魔がくるというほどのことはなかったです。それも強烈に眠くなることも増えました。
お酒の量自体も少し減りました。
睡眠時間とか睡眠の質も要求されるようになってきたし、仕事での徹夜のダメージが大きくなりました。
平常時の体温が36度くらい(子供の頃は36.5度くらいでした)だったのに、腎盂腎炎のあとは35度付近まで、約1度下がっています。34度台に落ちることもあります。
風邪やインフルのときに熱がでにくくなり、というか、平熱+1度でも36度なので、体感的には病気と思う37度が36度という感覚です。37度出るとけっこう辛く、今までの38度超えの感覚です。

対処の後悔

医者を選ぶことの重要さは感じたところです。
この大病院も整形外科は良かったし、整形外科については評判も悪くないようです。この病院自体も紹介状がなければダメと書いてはあるものの、初診料で5,000円くらい追加すれば診てくれるところです。
しかし、内科は微妙な感じの中で、親父の入院のときにはひどいと感じました。ネットで見ると産婦人科の評判も良くないようで、それは祖母が入院(死去)したときに一時、産婦人科病棟に移されたときの看護師の態度でもそれは感じていました。
でも、家から近い大病院、自転車でも行けるところはここしかないです。なかなか難しい…。俺が生まれ、弟が生まれ、祖母が死に、祖父が死んだ病院がここ。親父もお袋もなんどか手術をしています。何より、自分が人工関節置換術をしています。
他の病院だとバスがあっても極端に少ないとか、車で行くか、駅まで出て鉄道とバスを乗り継ぐようなところばかり。また、(そこも評判が悪いけれど)紹介状がなければ受け付けてもくれないという大病院もあります。
行きやすい病院と、いい病院がイコールでないのは不幸でした。整形外科は、ほんとうに、良かったのに。

悪いときにはしっかり休養をとることと、ちゃんと治るまで仕事復帰とかしちゃいけないということも痛感しています。

そのときに「仕事行かないと迷惑かかる」なんて思っても、ずっと、そこから何十年も、自分の体がもとに戻らないということはあります。
この体力低下とは死ぬまで付き合わなきゃいけないんでしょうし、そこから年老いて低下していくことを考えると、自分でも過去の対処は失敗だったと感じます。

※このブログの記事は主観と記憶に基づくものです。体調不良を感じる方は病院で診察を受けてください。