日本は星の名前を太陽、金星、木星…といい、それとsun、vinus、jupiterの訳として適切かの話や、その曜日の並びは同じと言っていいのか、そのあたりも微妙です。気軽に読んでください。(適当なこと書いていたらごめんなさい。)
Sun.Mon.Tue.Wed.Thu.Fri.Sat.と並んでいるこれ、けっこう面白い理屈なのでその紹介です。
1週間の始まりは何曜日か? それは、土曜日です。
地球を中心としたバームクーヘンとか年輪みたいな宇宙の図を見たことはあると思います。当時、地球からの星の距離を、遠い順に、土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月と考えていた時代の図です。これはクラウディウス・プトレマイオスの『アルマゲスト』として伝わる(原典は違う名前だった話とかはおいといて)2世紀の本にもこの並びが登場し、それが千年以上教科書として扱われてきたと言います。
月は動きの速さや見た目の大きさなど、近いという印象は持ちやすかったんでしょうね。日食も観測できます。水星と金星は「太陽面の通過」があるので太陽より近いと考えたようですが、よく見たなぁと感心します。火星~土星が太陽から遠いと考えたのは動きの遅さと、太陽の手前を通過することがないから、のようです。(当然、月の手前を通過する星もないです。)
ここから先は科学といっていいか微妙な世界に踏み入ります。
土星=サターンは門番でもありそれが一番遠い星でもあるとして、ここから地球に近づいて来るのです。週のスタートは土曜日。
その土曜日も0時ではありません。日の出です。
日の出から太陽の進む角度で時間を区切っていき、1日を24分割したものが「プラネタリーアワー」です。地球の自転軸が24度ほど傾くため、太陽の昇る角度で分割すると1時間とは違いますが、1時間みたいなものと思ってください。
土曜日の日の出から1時間は『土星の支配する時間』と考えます。
次の1時間は順番で『木星の支配する時間』です。
この惑星の並び、カルデアンオーダーの順に、惑星の時間がやってきます。
日の出を6時っぽくして表を作ってみました。
次の日の日の出のプラネタリーアワーは、曜日の星になる、ということ。
よく考えたものですね。
このプラネタリーアワーになにか意味があるかと言われると、ここからさ先は占星術。
占星術を行う際に、その時がどのプラネタリーアワーなのか、支配する星の属性(それぞれの星が、hot / cold のどちらかと dry / wetのどちらかの組み合わせ、4種類のどれか)から、占いを始めてよいかを判断する材料のひとつにしていた…ということがあります。
なぜ、プラネタリーアワーで占っていいかどうかが決まるのか。
その理屈も占いの本には屁理屈が書いてあります。
そしてここからは、極めて個人的な偏見として書くなら、『占い師も断る理由が欲しかったんじゃないか』と思っています。
古い占星術では、プラネタリーアワーが合わないからダメ、土星が地平線付近にいるからダメ(正確な記述ではないです)、天秤座の後半と蠍座の前半のエリアに該当する時はダメ、みたいな感じで『占えませんタイム』がありました。
これって、占いたくないことを頼まれたときに(嫌な相手に頼まれたとか、権力者に対してヤバイ答えしかでなさそうなときなど)、こういったものにかこつけて「占いができませ~ん」と言うためだったと推測しています。
中世の大人気占い師、ウイリアム・リリーくらいになるとひっきりなしに来て大変だったそうだから、そうやって『この1時間は占えません』という大義名分の時間は、昼飯とか休憩にちょうどよかっただろうなと推測している次第です。
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