デモッソの都市

投稿者: | 2018年12月8日

街中、クリスマスがやってきました。
ハロウィンに続いてクリスマス。

デモッソの都市のクリスマスの日に、サンタのおじさんが言いました。
どこだよデモッソ。当時はおじさんだったのか、サンタ。

去年、仲間たちとそんなことを話していたのを思い出します。

大きなのっぽの古時計の所有者は、ノボルさんだったようです。
天国へ「ノボルおじいさん」

あ~青い風、切って走れっ、江ノ島へ~
というのも思い出しました。これで、ブログとネタがつながりました。
(若い人にはわからないネタでしょう。)

クリスマスの時期の、みんな幸せ、とか、楽しくパーティやりましょう的なハラスメントに嫌悪感が増すのは、自分が負け組(懐かしい言葉)ということでしょうか。

クリスマスがイエス・キリストの誕生日と思っている人も多いと思います。
しかし、これは別の宗教の、冬至に関するお祭りであり、それをキリスト教が取り込んだものだと書かれているものも散見します。
でも、クリスマスツリーの頂上に飾る星(ベツレヘムの星)は、聖書にあるキリストが生まれると星を見て(星の導きで)やってきた東方の三賢者に由来するものだと言います。『新世紀エヴァンゲリオン』で出てきたマギ(賢者)システムの、アレです。メルキオール、バルタザール、カスパー。そして星は『とらドラ!』に出てきた、「前よりカワイイよ!」とか「星って言えばさ、いつか誰かさんが大変だったよね」の、ヤツ。

あの星は何だったのでしょうか。

占星術をやる人たちの中には、『魚座でおこったグレーとコンジャンクション』をさすという人達もいました。木星と土星の合。紀元前7年に双方の順行・逆行・順行の変化で3回発生しています。
木星の公転周期は約11年半で、土星が約29年。わかりやすく20年に1度の頻度として言われ、占星術でも外側の動きの遅い力の強い星の合が、キリストを表すと解釈されることもある魚座で起こったことで、そのグレートコンジャンクションをベツレヘムの星(東方の三賢者が見たと言った星の事象)ではないかと解釈する向きもありました。
しかし、それは紀元前7年のことであり、明確になっていないとはいえキリストの誕生日からすれば離れすぎているとも言えます。

もっと根本的に言えば、占星術のホロスコープは平面上に描くため、地球から見たそれらの星の方向しか見ていない(太陽系を垂直方向に見たもの)図のため、水平方向から見た場合の高さにあたるような概念が不足しています。正確にはあるのですが、ホロスコープという平面の図にしたときに忘れているとか、気にしないで占いをしているとも言えます。
つまりは、紀元前7年のグレートコンジャンクションもホロスコープで見れば木星と土星が一致するのですが、現実に地球から見た場合は、同じ方向だけれど手を伸ばして指さしたときの指の先の幅(アバウトに空の度数で約1度に相当…と言われる)くらい離れていることになります。

大学時代の『宗教と文学』のゼミで、アメリカ人宣教師の先生が、東方の三賢者は占いをしてやってきたわけではないと言っていたのを思い出します。そういう解釈はされていなくて、実際に星を見てやってきたと考えるみたいですが、それが何かがわからない、と。
そもそも、キリストを魚座に解釈したら、魚座生まれは2月下旬~3月中旬までだから、なおさらクリスマスと関係なくなります。

こんなふうに、ひねくれてクリスマスの喧騒を眺めていきたいと思っています。

(超新星爆発の説もあるようですが、他でそういう記録がないことから、多分、違うであろうと。もう紀元0年に近いところで起こった、しし座のレグルスと木星と金星の接近の現象を指す、という説もあるようです。それは、ユダヤ人の王が生まれる云々の、王=しし座の象徴、である…など。)